ただ手帳を作っても上場企業には成れないよ

今朝シャワーを浴びた後、
驚きのニュースを妻から聞いた。

昨日、「ほぼ日手帳」が上場したとのこと。

 

「糸井さん!すげぇ〜」

 

売上高37億円の内の7割は、
手帳の販売によるものだそうだ。

約30年前、僕は生まれて初めて
ファイロファックスもどきのシステム手帳を
購入した。

ファイロファックスをご存知ない方にとっては、
何の話かさっぱり解らないだろう。

しかし、僕が20歳の頃は、ビジネスマンや
デザイナーが使う自分を演出する小道具として
ファイロファックスが持て囃されていたことは
確かだと思う。

当時のビジネスマンやデザイナーにとって、
ファイロファックスを使いこなしているかは、
どうでも良いことだった。(・・・おそらく)

何しろ、それを持っているだけで
仕事ができそうに見られるからだ。

クオリティーの高い仕事を大量に
こなさなければならない職業に従事している
人々にとって円滑に仕事を進めるために
自分の第一印象を管理することは重要だ。

手帳をいかに使いこなすか、
よりも手帳をいかに身に纏うかが
問われていた時代であった。

手帳を使いこなしていたわけではないし、
お洒落に手帳を身に纏っていた
わけではなかった。

しかし、手帳にこだわりを持っていた
ことは確かだ。

この僕の状態を、例えて言うと・・・

オリンピックに出場するだけの技量がない
スポーツ選手が、オリンピックにこだわり続ける
のと似ている。

このような例え話を自分以外にも理解できる人が
いたら嬉しいが、あなたはどうだろうか。

そもそも、僕が最初に買ったシステム手帳は、
本物のファイロファックスではなく、
ファイロファックスの形状を真似た
システム手帳だ。

こだわっていたと言っても、
最初はそんなものなのだ。